drug discovery cluster campus創薬クラスターキャンパス事業

目次
- 基本情報・概要
- 第一期(令和7年度)支援スタートアップ22社 ※
※ノーベル生理学・医学賞を受賞された大阪大学・坂口志文特任教授の研究成果に基づいて設立されたレグセル株式会社も含まれております。 - イベント予定・活動報告
- メディア・広報掲載情報
基本情報・概要
・事業概要と目的
国内外の投資家、グローバルファーマが日常的につながり共創する「場」を設けることで、Nakanoshima Qrossを世界的有力プレイヤーが注目する創薬スタートアップエコシステム拠点とし、スタートアップ等の創薬力強化を通じて、革新的新薬の開発促進、さらには国民への新たな治療選択肢の提供を目指しています。
具体的には、創薬領域のスタートアップに対して、課題に応じたオーダーメイド型のハンズオン支援を展開しています。
この支援は、単なる助言ではなく、スタートアップごとに専任担当が伴走し、技術開発、事業戦略、知財・規制対応、資金調達など多面的な支援を統合的に提供するものです。これにより、事業化までの期間を短縮し、成長のスピードを加速させるとともに、有力なファンド等とのマッチングを通じて、資金獲得の機会を広げてまいります。
※本事業は、厚生労働省 令和6年度補正予算「創薬クラスターキャンパス整備事業」に採択いただき実施するものです。
・事業スキーム・主な支援内容

プロジェクトでは、以下の5つの柱を軸に支援を行います。
(1)コミュニティ構築
スタートアップ、研究者、投資家、グローバルファーマ、医療関係者が集い、日常的に交流する「場」の提供と共創を創出するためのビジネスマッチング、ピッチイベントを毎月、企画・開催することで、中之島に行けば事業化・投資機会を得ることができる状況を創出する
(2)スタートアップ成長加速支援
グローバルファーマCVC、コンサルファームと連携し、メンタリングチームを組成した上で有望なスタートアップを採択し、個々の課題(薬事承認、特許戦略、人材育成、資金調達等)に沿ったテーラーメード型の成長支援プログラムを提供することでSU育成を加速させる
(3)海外ステークホルダー誘引
世界レベルのスタートアップの発掘(目利き)、育成に関する豊富な実績を有する有力アクセラレーター、グローバルファーマCVCを誘引・拠点設立を促し、Nakanoshima QrossをヘルスケアSU育成の国際的なハブとする
(4)海外エコシステムブリッジ
スタートアップと研究者がボストン、シリコンバレー、ロンドン等の海外のライフサイエンスエコシステムの投資家、事業会社、世界トップクラスの研究機関などと共創することを目的とする海外短期派遣プログラムを実施し、中之島に来れば海外と戦える状況を創出する
(5)創薬人材育成
ライフサイエンス分野における起業人材育成のための海外アントレプレナー教育プログラムの導入と創薬に向けて必須となるが不足しているCDMO人材育成プログラムを企画、実施することでNakanoshima Qrossにいけば海外展開可能な人材となれる状況を創出する
第一期(令和7年度)支援スタートアップ22社(キックオフイベント登壇順)
(企業名末尾の★マークは海外エコシステムブリッジ支援対象)
①リバスキュラーバイオ 株式会社
血管内皮幹細胞を用いた血管再生
②信州大学医学部発達薬理学研究グループ
小児心不全治療薬(βアレスチンバイアスアゴニスト(BBA))
③リジェネフロ 株式会社 ★
iPS細胞由来ネフロン前駆細胞(iNPC)等のiPS細胞リプログラミング技術
④東京大学 Purino Science, inc
サルコペニア治療薬(XOR 阻害薬)
⑤トレジェムバイオファーマ 株式会社
歯の再生治療薬(抗USAG-1抗体)
⑥モルミル 株式会社
分子動態評価技術、ALS治療薬の創薬
⑦株式会社HOIST ★
抗がん剤(HM-001、ALKBH3阻害剤)およびPDC/PDX用いた創薬支援
⑧レグセル 株式会社
免疫系制御技術(Treg細胞)
⑨ユナイテッド・イミュニティ 株式会社 ★
免疫指向性ドラッグデリバリーシステム(PNP、P-LNP)
⑩クオリプス 株式会社 ★
iPS細胞由来心筋細胞シート
⑪リードファーマ 株式会社
BROTHERS核酸(副作用(肝毒性、腎毒性、神経毒性)が回避可能)
⑫株式会社 抗体医学研究所 ★
肺線維症の線維化形成を抑止する抗体医薬品(ATI-235)
⑬ヒューマンライフコード 株式会社
臍帯から抽出した間葉系間質細胞の再生医療等製品としての活用
⑭Atransen Pharma株式会社 ★
アミノ酸トランスポーターを標的としたがん治療法の開発
⑮株式会社 AutophagyGo
オートファジーを産業レベルで測定する技術
⑯東京大学大学院総合文化研究科
光スイッチ技術を用いた創薬事業
⑰株式会社 イクスフォレストセラピューティクス ★
RNA構造の超並列生化学解析システムとin silico解析パイプラインを統合した技術プラットフォーム
⑱ルクサナバイオテク 株式会社 ★
人工核酸技術を基盤とした核酸医薬品開発
⑲Veneno Technologies 株式会社
ジスルフィドリッチペプチド医薬品の創製
⑳京都大学アイセムス(高等研究院 物質-細胞統合システム拠点)
哺乳類用着床促進薬
㉑株式会社FerroptoCure ★
フェロトーシス誘導性抗がん剤(xCT阻害剤、ALDH阻害剤)
㉒株式会社 Arktus Therapeutics
iPS由来間葉系幹細胞(iMSC)量産技術、足場材フリーで組織化する技術(軟骨)
イベント予定・活動報告
【イベント予定】
- 12月12日(金)「NakanoshimaQross創薬クラスターキャンパス事業PMDA共催イベント~イノベーションを加速するレギュレーションとは~」を開催します。
12月12日(金)、Nakanoshima Qross1Fコングレスクエア大阪中之島(Square323)にて、「NakanoshimaQross創薬クラスターキャンパス事業PMDA共催イベント~イノベーションを加速するレギュレーションとは~」を開催します。
本シンポジウムは、厚生労働省による令和6年度補正予算事業「創薬クラスターキャンパス整備事業」に採択された「Nakanoshima Qross創薬・実用化促進プログラム等支援事業」の一環として、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)と共催で開催するものです。
【活動報告】
- 8/21(木)Nakanoshima Qross 創薬クラスターキャンパス事業キックオフイベント
創薬シーズの実用化支援に向けた新たなエコシステム構築が始動。
国内外の製薬企業やVC、行政機関など多様なプレイヤーが集結し、国際競争力ある創薬拠点形成への機運が高まりました。
パネルディスカッションでは、出口戦略や人材育成、地域発の国際モデル構築に向けた課題と展望が共有され、第1期スタートアップ22社によるピッチとネットワーキングを通じて、分野横断的な連携と共創の土壌が育まれました。
- 9/22(月)Plug and Play x Nakanoshima Qross共催イベント-創薬・医療機器における国内/海外レギュレーションの動向-
本イベントは、バイオテック・メドテックスタートアップの成長に不可欠な薬事対応に焦点を当て、国内外の薬事レギュレーションに関する専門知識や最新動向を学ぶ機会として開催されました。クロストークでは、AI技術の進展とレギュレーションの関係性、そして日本発のスタートアップが海外展開を進めていく上での課題と戦略について、多角的な視点から意見が交わされました。
- 10月8日(水)「NakanoshimaQross Future Medicine Forum in YOKOHAMA」を開催しました。
本フォーラムでは、政策的背景やNQの取り組みに加え、支援対象スタートアップによるピッチ、グローバルファーマやアクセラレーターによる最新の取組紹介、CDMO事業の発展に向けた議論など、多角的な視点から日本の創薬エコシステムの可能性を探りました。
メディア・広報掲載情報
プレスリリース・掲載記事
- Nakanoshima Qross 創薬クラスターキャンパス事業キックオフイベントの開催と、第一期支援スタートアップ(登壇企業)の決定について
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000130958.html
- Nakanoshima Qross 創薬クラスターキャンパス事業海外エコシステムブリッジ支援対象 9 社を決定
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000130958.html
