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4月8日(水)、Nakanoshima Qross 2階 Qrossover Lounge 夢にて、「神戸大学における異分野共創型・医療技術イノベーションの社会実装戦略」を開催しました。
本イベントは、神戸大学が推進する異分野共創型の医療技術イノベーションの取り組みを軸に、研究成果を社会実装へとつなぐための戦略と実践について共有することを目的に開催されました。当日は、大学研究者、スタートアップ、製薬・医療機器企業、投資家、医療機関関係者など、多様なプレイヤーにご参加いただきました。


冒頭では、澤 芳樹氏(一般財団法人未来医療推進機構 理事長)より、関西(京都・大阪・神戸)の連携を強みに、各拠点が役割を補完し合うことで世界に通用する創薬エコシステムを構築できる可能性について述べられました。また、Nakanoshima Qrossを中心に、大学の研究成果を社会実装につなげる仕組みを強化し、グローバル企業や投資を巻き込みながら日本のサイエンスを世界へ展開していく重要性が強調されました。
続いて、藤澤 正人氏(神戸大学 学長)による基調講演では、「ヒノトリ開発が教えてくれたことー医療創成工学という必然」をテーマに、医療分野において科学とビジネスを接続するイノベーションエコシステムの構築の必要性が示されました。また、自身が関わった手術支援ロボット「hinotori」の開発経験を踏まえ、日本における医療機器開発の課題とともに、融合人材の育成やグローバル展開を見据えた体制整備の重要性についても言及されました。


その後、村垣 善浩氏(神戸大学 未来医工学研究開発センター/大学院医学研究科 教授)より医療創成工学の取り組みが、蔭山 広明氏(神戸大学 大学院科学技術イノベーション研究科 教授)よりスタートアップ創出の取り組みが紹介され、研究から事業化までを一体的に推進する仕組みが示されました。




続くセッションでは、森田 圭紀氏(神戸大学 特命教授)、植木 秀登氏(神戸大学 医学部附属病院 助教)、土田 忍氏(株式会社ヴィータ 代表取締役/神戸大学 客員教授)、白川 利朗氏(神戸大学 大学院科学技術イノベーション研究科 研究科長)より、医療機器や医薬品に関する具体的な研究シーズおよび事業化事例が紹介されました。



パネルディスカッションでは、白川氏、土田氏、村垣氏、蔭山氏、森口 悠氏(一般財団法人未来医療推進機構 理事長補佐(国際)/大阪大学 特任講師)が登壇し、森口氏のモデレーションのもと、医療技術の社会実装に向けた具体的な課題について議論が行われました。大学発シーズの事業化における資金調達や人材不足、開発期間とビジネス側の時間軸のギャップ、海外市場を見据えた戦略の必要性などが指摘されるとともに、情熱ある支援者の存在や国際展開支援、ネットワーク・拠点機能の重要性が共有されました。


イベントの最後にはネットワーキングが行われ、登壇者と参加者の間で活発な意見交換が行われました。本イベントは、大学の研究成果を社会価値へと転換するための具体的な戦略と、Nakanoshima Qrossを起点とした共創の可能性を示す機会となりました。
